2026年は「火」の気が重なる特別な夏土用、十干十二支では「丙午(ひのえうま)」の年です。「丙」は太陽のように力強く燃える火、「午」も火の性質を持つ干支とされ、陰陽五行思想では「火」のエネルギーが重なる一年と考えられています。
そして、一年の中でも最も暑さが厳しくなる夏土用は、まさに火の気が最高潮に達する時期です。
夏土用とは?

土用とは、立春・立夏・立秋・立冬の前、およそ18日間を指します。つまり土用は夏だけではなく、春・夏・秋・冬の年4回あります。
その中でも夏土用が最も有名なのは、「土用の丑の日」にうなぎを食べる風習が広まったためです。
陰陽五行では、季節が移り変わる境目は体も心も不安定になりやすい時期と考えられています。そのため土用は、無理をせず、自分自身をいたわる期間とされています。
2026年の夏土用期間
■夏土用期間 7月20日~8月6日
■土用の丑の日 7月26日
■間日 7月21、28、29、8月2日
陰陽五行からみる夏土用
陰陽五行では、自然界のすべてを「木・火・土・金・水」の五つの要素で表します。
- 春…木
- 夏…火
- 土用…土
- 秋…金
- 冬…水
夏は「火」の季節です。火には、成長・活発・情熱・明るさという良い面がある一方で、強くなりすぎると「のぼせ」「イライラ」「焦り」「疲労」といった不調にもつながると考えられています。
2026年は丙午の年で、火の性質が重なる年です。
伝統的な陰陽五行の考え方では、このような年は特に心身のバランスを意識し、無理をせず整えることが大切だとされています。
また、土用は「土」の気が働く期間であり、「脾(ひ)」や「胃」と深い関わりがあるとされています。
冷たいものを摂りすぎたり、食べ過ぎたりすると胃腸に負担がかかりやすくなるため、消化の良い食事を心がけることも養生のひとつです
夏土用に気をつけたいこと

■冷たいものを摂りすぎない
暑いからと冷たい飲み物やアイスばかり食べていると、胃腸が弱り、夏バテの原因になることがあります。
■睡眠不足
寝苦しい夜が続くと、自律神経が乱れやすくなります。寝る前はスマートフォンを控え、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かることで、眠りにつきやすくなります。
■頑張りすぎない
仕事や家事に追われていると、つい無理をしてしまいがちです。土用は「整える期間」。頑張ることよりも、しっかり休むことを意識して過ごしてみましょう。
夏土用にやってはいけないこと
昔から土用の期間は「土公神(どくしん・どこうしん)」が土を司ると考えられています。
そのため、
- 庭の土いじり
- 増改築
- 井戸掘り
- 大きな工事
- 新しく何かを始める
などは避ける風習があります。
ただし、「間日(まび)」と呼ばれる日は土を動かしても差し支えない日とされています。
夏土用に食べると良いもの
夏土用といえば「うなぎ」を思い浮かべる方が多いでしょう。夏土用に「う」のつく食べ物を食べる風習には、江戸時代から伝わる縁起担ぎの意味があります。
昔は暑さで食欲が落ちやすく、「う」のつく食べ物を食べると夏負けしないという言い伝えがありました。
また、土用の丑の日の「丑(うし)」にちなみ、「う」の文字がつく食べ物を食べることで、暑い夏を元気に乗り切ろうという願いも込められています。現代では科学的な根拠というよりも、季節の節目に体をいたわる日本の知恵として受け継がれています。
■うなぎ
ビタミンA・B群やたんぱく質が豊富で、夏のスタミナ補給にぴったりです。
■梅干し
クエン酸を含み、食欲がないときでも食べやすい食品です。
■うどん
暑い日でも食べやすく、消化にもやさしいため、胃腸をいたわりたい夏土用に向いています。
■瓜(きゅうり・冬瓜・すいかなど)
水分が豊富で、暑さによる水分不足を補いやすい夏野菜です。
■牛肉
良質なたんぱく質や鉄分を含み、疲労回復をサポートします。
■「黒い食べ物」もおすすめ
陰陽五行では、黒い食べ物は生命力を養う食材として大切にされてきました。
おすすめは、
- しじみ
- ひじき
- 黒ごま
- 黒豆

まとめ・夏土用を元気に過ごすために一番大切なこと

■夏土用期間 7月20日~8月6日
■土用の丑の日 7月26日
■間日 7月21、28、29、8月2日
陰陽五行で夏は「火」の季節です。火には、成長・活発・情熱・明るさという良い面がある一方で、強くなりすぎると「のぼせ」「イライラ」「焦り」「疲労」といった不調にもつながると考えられています。
一番大切なのは、「無理をしないこと」です。
冷たいものを摂りすぎず、旬の食材で胃腸をいたわり、十分な睡眠をとること。さらに、ぬるめのお風呂にゆっくり浸かったり、自然の中で深呼吸をしたりと、心と体を整える時間を持つことをおすすめします。
夏土用は、頑張るための期間ではなく、自分をいたわり、秋を健やかに迎えるための準備期間と考えて過ごしてみましょう。

