駅チカでありながら静かな住宅街にある「常泉寺」。駅を出たところからの道順について詳しく解説します。
「常泉寺」の周囲は住宅街に囲まれており、穏やかな雰囲気の中で参拝できます。お寺には駐車場がありますが、お墓参りに来ている方が優先となっているため、公共交通機関の利用をおすすめします。
この記事でわかること
・アクセス
・お寺の中の様子
・縁結び祈願のやり方
・季節ごとに咲く花
・かっぱみくじと御朱印
・縁結び祈願後(願いがかなったら)
アクセス
住所:〒242-0024 神奈川県大和市福田2176
電話:046-267-8789
時間 9:00~16:30
トイレ:有
拝観料:大人300円小・中学生150円(障害者手帳で本人のみ無料)
グーグルマップ上での行き方イメージ。大人の足で10分くらいです。
小田急江ノ島線・高座渋谷駅(西口)を出る「IKOZA」という商業施設が出てきます。その建物の横を沿うように歩きます。1階がスーパー「ビックヨーサン」さんと図書館入口。そのまま図書館の入口まで進みます。
図書館入口を通り過ぎると、横断歩道があるので渡った道をまっすぐ進みます。右側には内科、左側には整骨院。
スーパー「いなげや」さんを右に曲がります。
「セブンイレブン」さんの前の信号(常泉寺東側)を左に渡ります。
横断歩道を渡ると下り坂になっていて下りきったところに常泉寺があります。車に気を付けて歩いてください。
遠くの方には富士山が見えますよ~。
常泉寺の入口に到着しました。「お疲れ様です!」と言いたいところですが、ここからが本番です。中に入ると時間を忘れる程のたくさんの植物や羅漢さま・カッパちゃんがいます。筆者は1時間半ほど滞在していました。
お寺の中の様子
常泉寺の境内です。ゆっくり歩いて写真をとったり説明を読んだりしていると散策するのに時間をわすれてしまいました。
山門の前に不老門があります。山門をくぐって静かな境内を進むと、本堂が見えてくるのですが、この参道は「花浄土の道」と呼ばれています。本堂に近づくにつれて、香り高いお香の匂いも漂ってきます
「不老門」とは?門をくぐると長生きできるって意味だよ。
寺務所で支払いを済ませると、日付スタンプが押された境内の案内図を受け取ることができます。著者は拝観料の支払いと同時に「縁結び祈願」・おみくじと御朱印をお願いしました。(お寺の人を何度も呼ぶのが申し訳なく一度で済ませるため。)
本堂・「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」ご利益
常泉寺は1588年に創建された曹洞宗の寺院です。この頃の日本は戦国時代の終わりの時代なので古い時代から続いているのですが、たくさんの植物やカッパに囲まれた境内は今のご住職が一から作り上げてきたものです。
線香所で厄を落としたら本堂で参拝。ご本尊様は「聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)」です。ご利益は苦難除去・厄除け・開運・極楽往生。
慈悲深く、苦しみを取り除いてくれるよ。
毎月18日には「観音様と会える日」を開催していたのですが現在は中止しています。
こちらは「仏足石」お釈迦様の足を石に刻んだもので「足腰が元気で、快適に過ごせますように」と祈ります。
道元禅師の石像。
曹洞宗を開いたお坊さん。
癒しの音色「水琴窟」
水琴窟 「ほおづえをついている河童さまのそばで静かに耳をすませてください。妙音が聞こえてきます。きっとあなたの癒しの音色になることと思います。」と書かれています。
「妙音」は美しさと心の平安を象徴する音として仏教の中で大切にされています。
縁結び菩薩 祈願の手順
縁結びの石碑にヤモリの「やもりんやもらん」。ヤモリは「家守」とかいて魔除けになるといわれています。
「縁結び菩薩」こちらは奈良県のマスコットキャラクター「せんとくん」の弟です。
縁結び祈願には順番があります。まず寺務所で「結びの糸」(2本で1セット)
結びの糸は全部で7種類。何色にしようか悩みますね~。
直観で選んだのは、紫色のと水色とピンク色が混ざったタイプ。同じ色を選んでも良さそうですよね。一緒に縁結び祈願をする方法が書いたパンフレットをいただけます。
「結びの輪」をくぐり「良いご縁」を願いながら円(縁)型の敷石を歩きます。
縁結び菩薩様まで進みます。
鐘をならし、菩薩様にさわりながら祈願します。この時、願いごとは声に出してはいけないので心の中でとなえましょう。
「結びの糸」は、2本あるうちの1本を菩薩様に結び、もう1本は持ち帰ります。願いが叶ったら結び所に結んで菩薩様に報告をしてください。
この結び所にこれるよう日々の努力と感謝を忘れないように心がけなければならないと感じました。
羅漢さまの小径
境内、中央部分にある「羅漢さまの小径」です。
羅漢(らかん)とは、仏教における悟りを開いた高僧のことで、その像や絵にはさまざまな仕草や姿勢が表現されています。羅漢の仕草は、その人物の性格や物語、教えを反映しています
笑顔や笑い:悟りを開いた安らぎや喜びを表現していることが多いです。
瞑想:目を閉じ、静かに座っている姿勢で、内なる平和と悟りの深さを表しています。
経典を持つ:教えを伝える役割を示し、知恵と知識の象徴です。
手をかざす:祈祷や祝福を与える仕草。
動物とともにいる:動物と親しげに接している姿は、自然との調和や慈悲を表現しています。
思索のポーズ:頬に手を当てたり、深く考え込む姿で、思索や探求を表しています。
歩く姿:旅をして教えを広めることを象徴しています。
河童七福神・河童池
河童七福神
七福神と河童を組み合わせています。七福神は、福をもたらすとされる七柱の神々で、日本の民間信仰や仏教、神道に由来しています。
河童池
ユーモラスな河童と羅漢さまがあちこちにいます。
水の守護者である河童の像は境内のいたるところに配置されており、散策する楽しみがあります。
一本(いちぼく)の道 入口~福たぬき
「自然をそのまま残した散歩道」と書かれている通り、道を進むと確かに森や林の中にいるかのように木々に囲まれ、うぐいすの鳴き声がよく聞こえてきます。
一木の道を歩いていると大きな「福狸」が現れます。訪れる人々に幸運をもたらすとされていて、たぬき自体が変化自在な動物とされ、さまざまな願いを叶える力を持つと信じられています。
俳句をつくっている河童
休憩所と庚申塚
案内図を見ながらあちこちを歩いて疲れたら休憩所があるので休むことができます。
休憩所の近くには六地蔵と庚申塚
六地蔵は、人々の願いや悩みを受け止め、救済してくれると信じられています。特に、子供を守るための六地蔵信仰が強く、子育てや子供の成長を祈願します。
庚申塚は悪疫や災厄から身を守り、健康や長寿を祈願するためにたてられています。
四季折々の花
常泉寺は「花のお寺」というように一年中お花が咲いており、季節によって違う花や植物に出会えます。中でも有名なのが三椏(ミツマタ)や白いヒガンバナ。「かながわ花の名所100選」に選定されています。
残念ながら、著者が訪れた時期は、有名な三椏(ミツマタ)や白いヒガンバナが咲いていない時期でした。
住職にあじさいのことを教えていただいたのですが、色がうすくなってひっくり返ってくると終わりの時期なのだそうです。よく見るとひっくり返っているのがあってちょっと物知りになった気分でした。
おみくじと御朱印
常泉寺では、かっぱをモチーフにしたおみくじを販売しています。このおみくじは、よーく見るとかっぱの顔が若干異なるデザインで描かれており、気に入ったかっぱを選ぶことができます。かっぱは日本の伝説上の妖怪で、その風貌や表情は様々です。おみくじを引く際に、自分の運勢だけでなく、かっぱの顔にも注目して、気に入ったかっぱを選ぶことで、より楽しい体験ができます。
聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)の御朱印。ご住職が不在のため書置き。
御朱印は月替わりで6月はあじさいと聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)。御朱印に挟む用紙にはかっぱちゃんのシールとスタンプ。
7月は蓮(はす)の御朱印
縁結び祈願後(願いがかなったら)
なんと!縁結び祈願後にとても良いことが訪れました!!!
願いごとが叶ったら縁結び菩薩様に報告をします。
縁結び祈願をする時に作法が書いてある用紙をいただけるので参考にします。
縁結び祈願の願いが叶ったあとに思うことは、自分勝手な行動はせっかく訪れた幸運を逃してしまいますので気をつけていきたいものです。
まとめ
常泉寺は、四季折々の植物に囲まれた「羅漢さま」や「かっぱちゃん」がたくさんいて、訪れる人々をほっこりした気持ちにさせてくれます。
アクセスは小田急江ノ島線 高座渋谷駅から徒歩10分くらいです。
「縁結び菩薩」には祈願の手順があり、願いごとは口に出さずに心の中で祈りましょう。
・寺務所で「結びの糸」(2本で1セット)を購入します。
・心を清らかにするため、「結びの輪」をくぐりながら、「良いご縁」を願いながら円(縁)型の敷石を踏みしめて縁結び菩薩まで進みます。
・鐘をならし、菩薩様に触りながら良縁を願います。このとき、願いは声に出してはいけないので心の中でとなえます。
・「結びの糸」は、2本あるうちの1本を菩薩様に結び、もう1本は持ち帰ります。
・願いが叶ったら結び所に結んで菩薩様に報告をします。
境内を散策していると、ご住職と話すことができるのですが、ご住職いわく参拝に来てくれる人の心を動かすものを作りたいとおしゃっていました。そして、忙しく動いている人にはここを訪れてゆっくりしていってほしいとも。
常泉寺は、訪れる人々に癒しと幸運をもたらす場所です。ぜひ一度、足を運んでその魅力を感じてみてください。