自然に囲まれ神聖な雰囲気が漂っている江の島、目に映る景色に心が動きます。日ごろのストレスやプレッシャーから解放され心身ともにリラックスできる場所で、あなた自身がまだ気づいていない強みや可能性を引き出せる参拝順序をご紹介します。
春から秋にかけてのおすすめの参拝時間は早朝の6時台です。そんなに早く?と思うかもしれませんが人がほとんどいないのでゆっくり参拝できますよ。戻ってくる頃には社務所が開くのでおみくじやお守りなどの購入ができます。
江島神社は、芸術や財運などをつかさどる弁財天が祀られています。弁財天には眠っている才能に気づかせてくれたり、発揮させてくれたりして努力しだいで才能を開花させるご利益があります。
江島神社 アクセス
江島神社は日本三大弁財天の名所の一つで神奈川県藤沢市に位置しています。7~8万年前に現れた島で、浸食作用や地殻変動などで砂が推積して今の形になったと言われています。
江の島が聖域になったのは、源頼朝が文覚上人(もんがくしょうにん)(僧侶)に弁財天に来てくれるようにお願いしたことが始まりでそれまでは、修行の島だったんだよ。
鎌倉~江戸時代は、橋がなかったけど潮が引いてる時に歩いて行ける
手軽さが人気の理由で、潮が満ちた時は肩車や舟で渡っていたんだよ。
江の島詣はそんな大昔から大人気な場所だったんだね。
ご祭神:奥津宮 多紀理比賣命 (たぎりひめのみこと)
中津宮 市寸島比賣命 (いちきしまひめのみこと)
辺津宮 田寸津比賣命 (たぎつひめのみこと)
三女神を江島大神と称しています。
ご利益は海上守護・縁結び・縁切り・金運・立身出世・商売繫盛・芸能上達。
住所:〒251-0036
神奈川県藤沢市江の島2-3-8
電話:0466-22-4020
受付時間:8:30~17:00
江の島はあっちこっちに龍がいるから
探してみてね。
冬になると関東三大イルミネーションとして島中がライトアップされます。
江島神社参拝順序
最初の鳥居 青銅の鳥居
江の島入口にある「青銅の鳥居」鳥居の額に書かれている文字は江嶋大明神。後宇多天皇(ごうだてんのう)の直筆の複製で弁財天の神使のヘビをかたどった文字になっているのが特徴です。
ここから「江の島弁財天仲見世通り」と言って江島神社までの参道になります。
普段はとてもにぎやかな通りで神域という雰囲気より観光地のような場所なので鳥居の存在を見逃してしまいそうですが軽く会釈をしてくぐります。
無熱地(むねつち)で厄除け
エスカーの前にある池は、「無熱地(むねつち)」炎熱の苦しみがなく阿耨達龍王(あのくつだりゅうおう)が住み池の水が枯れることがありません。ここで厄除け祈願をしてから出発です。
無熱地の崖にしめ縄で祀られているガマ石があります。これは、慈悲上人の良真(辺津宮の創建者)が修行をしている時、弁財天が現れたのですがガマ(ヒキガエル)が邪魔をしてきたので石に変えた伝説があります。
瑞神門
朱の鳥居をくぐって階段を上ると門があります。瑞神門は、江島神社の境内にある楼門で、龍宮城を模した門です。
「瑞々しい気持ち」で参拝をしてほしいという願いで付けられた名前だそうで、豊かで活力に満ちた状態をイメージすると良いですね。
門の両脇には、唐獅子の画。ご祭神と参拝者に厄災がふりかからないようにという意味が込められています。
瑞神門を上りきって振り向くとさっきまでいた鳥居が見えます。早朝だと朝日が木々にキラキラと反射をしていて階段で息がきれてちょっと辛いのですがさわやかな気分になれます。
満願の日に気づかせてくれた福石
瑞神門を上ると右側に「福石」があります。盲目の杉山和一氏が鍼医になりたくて弁財天に願いをかけていたところ、満願の日にこの場所でつまずいて転んでしまい気を失った時、弁財天が現れました。
その時に木の葉に包まれた松葉が手に当たって管鍼術を思いつき徳川綱吉の病気を治し大出世を果たしました。ここで物を拾って弁財天にお参りをすると福を授かるといわれています。
杉山和一氏の銅像には、身体の気になるところを触ると心がなごむとされています。
辺津宮 田寸津比賣命 厄災消除
瑞神門をくぐり福石から長い階段を上ると最初にある社殿は辺津宮。夏至の朝日が差し込む方角に向いています。田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)が祀られています。
横には茅の輪くぐりができるようになっているので日々の穢れを落とせるようになっています。
穢れの落とし方は横に書いてあるので祝詞をとなえながら行うと効果倍増です。
辺津宮の横に八角円堂の「奉安殿」があります。
奉安殿の中は撮影ができないので写真はありませんが、妙音弁財天(みょうおんべんざいてん)と八臂弁財天(はっぴべんざいてん)が十五童子と共に祀られています。
料金:通常大人200円 中高生100円 小学生50円
小学生以下無料
(25名~団体割引)
営業時間:8:30~16:30
弁財天の神使のへびさん「巳(みぃ)様」がいます。みぃさまの裏に自分の願いの一文字を書いて祈願しましょう。願い事の例があるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
奉安殿を出ると祠があります。
銭洗い白龍王 願いを叶える投げ銭
奉安殿の前に小さな水辺があり、白い龍神様がいます。
ここではお金を洗うことができ、龍の前にあるお賽銭箱に洗ったお金が入ると願い事が叶うとされています。洗ったお金は使うことで次の金運アップになります。
境内社 八坂神社と秋葉社
八坂神社
ご祭神:建速須佐之男命(タケハヤスサノオノミコト)
江島神社三女神の父にあたります。天照大御神との誓約(うけい)という占いでスサノオの剣から誕生しています。スサノオのスサには「荒む」と「進む」を表していて荒々しい反面、困難に陥っても成果をあげるという意味があると言われています。
八坂神社のとなりにある稲荷社・秋葉社
ご祭神:豊受気毘賣命(トヨウケヒメノミコト)
:火之加具土神(ホノカグツチノカミ)
江戸時代に火事が多かったため祀られています。
境内社にもお参りすることでよりご加護を受けられます。願いがかなったらお礼参りも忘れないようにしましょう。
中津宮 市寸島比賣命 心の美容効果
朱が鮮やかな中津宮。社殿は、秋春分の朝日が差し込む方角に向いています。
市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)が祀られていて、財運、芸能上達、美容などのご利益が得られます。
弁財天からの後押しをいただくために心を清らかにしてなりたい自分になると決意を祈願しましょう。才能が財を生み出します。
社殿を囲っている透塀の切り抜かれたところが社殿の色や葉っぱの色で変化を楽しむことができます。
すぐ横には「水琴窟」があり、水の音を聞けるところがあります。心を穏やかに、きれいな音色を五感で感じ取ると癒され不安が薄れていきます。
願いの答えを教えてくれるおみくじ
江島神社には、たくさんの種類のおみくじがあります。そのうちの一つが「みずみくじ」。水に浸すと文字が浮かびます。乾くと文字が消えてしまうので写真に撮っておくのも良いですね。
叶えたい願いを強く思っておみくじをひくと神様からの答えがいただけます。
奥津宮 多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)最強の勝運と縁結び
奥津宮には亀の手水舎があります。残念ながら使われていません。使われていれば、口から水が出るようになっています。台座も亀ですね。
「奥津宮」は冬至の朝日が差し込みます。三姉妹の一番上の姉多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)が祀られています。そのすぐ横には龍宮(わだつのみや)があり、良縁を祈願すると良いとされているのですが、弁財天のご利益に縁切りがあり恋人同士で行くと縁が切れてしまうのかも?と心配するようであれば別々に鳥居をくぐりましょう。
それでも縁が切れそうなことがおこった場合は、本当に合う人とめぐり逢うためにヒントをくれているのかもしれません。
戦勝祈願のために源頼朝が訪れて弁財天を江の島の地に勧請してお祀りされました。
奥の宮の鳥居は頼朝が寄進したと伝えられています。
拝殿の天井には「八方睨みの亀」。どの方角から見ても目が合っているように見えて心の奥まで見られているような・・ちょっとドキッとする気持ちになります。
ここでは、しっかりと自分と向き合うことをおすすめします。
こちらは「亀石」。石の上の部分が亀の甲羅のようになっています。斎藤月琴という人が弁財天を信仰していて経典を書写して納めるために置石を探していたらこの亀形の石を見つけたそうです。
龍宮大神パワースポット
奥津宮の隣に鎮座している龍宮(わだつのみや)。わだつのみやとは「分ける」を意味していて神社において本社から派生した神社を指す言葉です。龍宮は岩屋本宮の真上にあたるところに建てられたお宮で、御祭神は龍宮大神。
北条時政が子孫繫栄を願い祈願のために岩屋へこもっていたお話が残されています。
鎌倉時代に幕府の執権として活躍した北条家の家紋は、三つ鱗という三角形を3つ並べた文様です。この家紋は、北条家に伝わる伝説にもとづいてつくられています。
引用元:https://www.waichiba.com/mamechisiki/page/39
その伝説によると、「北条時政が、江ノ島(神奈川県藤沢市)の弁財天に参拝したところ、美女が現れて子孫繁栄を予言した。美女は大蛇に化けて海に消え、その地に3枚の鱗が落ちていた」というもの
龍宮の裏にまわると祠があります。江の島のパワースポットでもあります。
龍と天女の伝説 龍恋の鐘
龍宮の前にある細い道を上がっていくと「龍恋の鐘」があります。龍と天女の伝説にちなんで建てられた場所です。鐘の前のフェンスには無数の鍵がかけられていますね。
ところで龍と天女の伝説ってどんな話しなんだろ?
イラスト:江の島エスカー壁のスライドより
「榎嶋縁起」によると、
鎌倉の湖に5つの頭をもつ龍(五頭龍)が住んでいて悪さばかりしていたんだ。
ある日、江の島が生まれた時天空から天女が現れて
龍は天女にひとめぼれして結婚を申し込むんだけど断られちゃうんだ。悪さばかりしてたから当然だよね。
それから龍は心を入れ替えると約束して天女と結婚できたんだ。
龍は人々のためにものすごくがんばったんだよ。
でも、がんばりすぎて命がつきてしまったんだ・・。
龍は山になって五頭龍大神と
呼ばれるようになり
鎌倉の龍口明神社に祀られているんだよ。
ちょうど江の島の対岸にある山だよ。
江島神社の弁財天と龍口明神社の龍は見つめ合っているんだね。
両方の神社に参拝にいくと縁結びのご利益が
最強になるよ
江の島弁財天信仰の発祥の地 岩屋
龍宮を後に島を下っていくと波の浸食でできた岩屋があります。階段がかなり急な作りになっているので荷物が多かったり、両手がふさがっていたりすると歩きにくいので注意してください。くつも歩きやすいものが良いです。
岩屋基本情報
営業時間:9:00~17:00
料金:一般(中学生以上)500円 小学生200円
割引情報 公式ホームページ
江の島に来たのならぜひ訪れてほしい最後の場所です。ここまでくるのには、階段をのぼったりくだったりとかなり疲れますが岩屋からみる景色が今までの疲れを忘れるくらい神秘的な場所です。空も青く海も青く気持ちの良い風が吹いていて良い気分になれます。
思考もアップデートされていくようです。
岩屋の洞窟は、第一と第二洞窟になっていてロウソクの灯りを借りて先へと進んでいきます。途中、江の島の歴史について書かれている通りを見ながら先へとゆっくり進んでいきます。
第一岩屋は富士山の氷穴に通じているといわれています。第二岩屋は江島神社発祥の地とされている場所です。
空海や日蓮がこの岩屋で修行をしていたそうで今では観光スポットになっているため軽い気持ちで入れますが当時の時代に思いをはせながら探検してみるのも良いものです。
行き止まりの江島神社発症の地 源頼朝が戦勝祈願に訪れたと伝えられています。
夏になると岩屋の中に海水が入ってしまうことから真上の奥津宮に移されたそうです。
おまもり・絵馬・御朱印
お守りは多数あり弁財天が持っているびわをかたどったものや龍のデザインのものなど多くあるのでどれにしようか迷ってしまいます。絵馬は4種類。
光に反射して少しわかりにくいのですが、御朱印帳。種類がけっこうありますね。
2023夏限定の御朱印で切り絵になっています。切り絵の御朱印をしまうことができるクリアファイル付き。
御朱印の種類がたくさんある中、今回は八方睨みの亀と弁財天。弁財天は巳の日に参拝に行くと「巳の日」スタンプ付きです。
2024年夏の限定御朱印のご案内
2024春の限定御朱印のご案内
まとめ
江島神社の参拝順序は、
・エスカー乗り場横の無熱地で厄除け祈願をしてから辺津宮で金運アップを願う
・中津宮では心を浄化させて奥津宮で良縁を願う。
・龍宮のパワースポットに向かう。
神社巡りをしながら自然にふれているとだんだん心が落ち着いてきて自分と向き合うことができてきます。
ここに来るまでは自分の強みが良くわからなくて将来が不安になっていたかもしれませんが、歩きながら自分が好きなことや得意なこと、なんとなく続いていることなど、どんなに小さいことでも良いので考えてみると答えが出てきたりします。
江の島には、お寺もあり「江ノ島大師」といいます。本堂には国内最大級の「不動明王」(通称お不動さん)が祀られています。頭の中にあるよけいなモヤモヤをかき消してくれますよ。江の島は観光地でもありにぎやかな雰囲気ですが、ここではちょっと違う空気が漂っています。