五芒星は「晴明桔梗紋」と呼ばれていて、魔除けの効果があります。陰陽師として有名な安倍晴明公を祀るこの神社は、パワースポットとしても知られています。
陰陽師・安倍晴明とは
安倍晴明（あべのせいめい）は、平安時代初期に活躍した陰陽師であり、日本の伝説的な人物の一人です。彼は陰陽道の創始者として知られ、政治や天文学、風水など幅広い分野でその知識と能力を発揮しました。また、陰陽道の技術を使って、天変地異や疫病などの災厄を除去し、国家の安定と人々の安全を確保するために活動しました。その功績から、後世においても彼の名前と業績は讃えられています。
トップクラスの経歴を持つものの、出世には興味がなく、陰陽師が平均的に20代から30代で取得する資格を40歳で取得しました。陰陽師として正式に活動を始めたのは41歳の時でした。その後、陰陽業界のトップに君臨したのは85歳の時です。やるべきことを貫き通した人生を送っています。
安倍晴明の母親が狐であったという伝説があります。この伝説によれば、晴明の母親は葛の葉（くずのは）という名の白狐であり、人間の男性、安倍保名（あべのやすな）と結ばれて晴明を生んだとされています。このため、晴明は人間と狐の血を引いており、特別な霊力を持って生まれたという逸話が残されています。
晴明神社のみどころ
一の鳥居
晴明神社の一の鳥居は、星形も（五芒星）が描かれていて「セーマン」とも呼ばれています。通常の神社の鳥居には神社の名前が書かれていることが多いですが、五芒星によって厳かな雰囲気を提供します。この鳥居をくぐることで、厄が払われます。
旧・一条戻橋と式神石像
一条戻橋は、大内裏の鬼門にあたる橋であり、「あの世とこの世を結ぶ橋」と言われています。その横には陰陽師が操っていた鬼神の「式神」がいます。本来は人の目には見えないのですが、晴明は奥さんに「式神の顔が怖い」と言われて、一条戻橋の下に隠していたそうです。
晴明井
安倍晴明が念力で噴出させたと言われている井戸です。五芒星（ごぼうせい）が刻まれた井戸の水は、清めの水として信仰され、病気平癒のご利益があるとされています。この井戸の恵方は毎年立春の日に変わり、年ごとに異なる方角に向かって行動することが縁起が良いとされています。
四神門
五芒星の紋章が描かれた門は、四神（四方を守護する神々）にちなんで名付けられており、四方の守護と安倍晴明の力を象徴しています。晴明公が住んでいた頃、この門は客が来ると自動で開いたと言われており、現在では電動で動くようになっています。
ご神木
ここにある御神木は300年ほどの楠で、両手を樹皮にあてることができます。その際には深呼吸をして心を静かにすると良いでしょう。
厄除けの桃
桃は不老長寿や魔除けの力を持つ果物とされ、悪霊や邪気を祓う力があると信じられてきました。石の桃に触れることで厄除けの効果が得られるとされています。また、浄化作用のある小さな桃の形をしたお守りも人気があります。
晴明神社・御朱印
御朱印は、桔梗のデザインが施されたクリアファイルに入れて授与されます。このクリアファイルは書置きの御朱印を保護する役割を果たし、訪れた記念としても大変人気があります。丁寧にデザインされた桔梗の模様が美しく、紫色が心を静めてくれます。
陰陽五行説からみる真実と事実で心のバランスを保つ方法
陰陽五行説は、自然界の万物を五つの基本要素（木、火、土、金、水）とその相互作用によって成り立っています。安倍晴明は、この陰陽五行説を取り入れ、天文学や気象学、医学など様々な分野において先駆的な研究を行いました。
五芒星は陰陽五行説を象徴し、感情やバランスを表します。この星の形は、それぞれのとがった角と交差する直線によって、陰と陽、五つの要素が調和する構造を示しています。この説によれば、すべてのものは陰と陽の相互作用によって存在し、感情やバランスは五つの要素によって保たれます。また、それぞれの要素が欠けると、身体の臓器との関連があり、身体や心に影響を及ぼすとされています。
このような理論から、心の真実を見極めるためには、主観や解釈を取り除いて、事実だけに焦点を合わせることが重要です。「見たまま」「ありのまま」を受け止め、客観的な視点で自分を理解することで、心の不安を取り除くことができるのです。
「日月柱」太陽の柱です。太陽は陽のエネルギー、活力、生命力を表し、日中の明るい光と成長を象徴し、心の中で考えたことを実際に形にする力を与えてくれます。古来より、太陽は豊穣や繁栄、健康の象徴ともされています。
「日月柱」月の柱です。月は陰のエネルギー、静寂、内省を表し、夜の静けさと調和を象徴します。古来より、月は変化と周期性を象徴する存在として、多くの文化や信仰において重要な役割を果たしてきました。その柔らかな光は、内なる心の平穏と深い思索を促し、安らぎをもたらします。
アクセス
住所：〒602-8222 京都市上京区晴明町806
電話：075-441-6460
駐車場：なし
時間：9：00～17：00
交通 市バス
JR京都駅より
9番「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩ですぐ
阪急 烏丸駅、地下鉄 四条駅より
12番 「一条戻橋・晴明神社前」下車 徒歩ですぐ
京阪 三条駅より
59番「堀川今出川」下車 徒歩約2分
地下鉄 今出川駅より徒歩約12分
タクシー 京都駅から約20分